雑草日記

公園少女の作品などについてメモ帳です

アイドロジー TOSOTM論評(シングル部門)

THE OTHER SIDE OF THE MOONのシングル部門での論評です

 

元記事

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https://twitter.com/idologykr/status/1405869270697840643?t=CTIeBa3CuwJWEdSSYVyaBw&s=19

 

「ディープハウスのブームは来たり!」公園少女の音楽を聞こうとすると、彼らの事務所The WAVE MUSIC(旧KIWIメディア)のそんな叫び声が聞こえるかのようだ。 ロンドンノイズが作業したSHINeeの ‘View'とf(x)の‘4 Walls’が出てきたのが2015年だ。多くの人々にディープハウス特有の都会的でありながらノスタルジックな雰囲気が愛されたが、やがて 音楽的なDNAは似ていながらもうちょっと爽やかなトロピカルハウスがk-popの夏を占領し、ディープハウスは後ろへ押し出された様であった。 しかし公園少女は 2018年 ‘Puzzle Moon’でデビューして以来ずっとディープハウスがベースのk-popに専念し続けている。

アシッドで無関心といった様なことがまず思い浮かぶジャンルが公園少女というフィルターをちょっとさっぱりした表情になる。 ‘Like It Hot’は前作達よりもう少し蠱惑さを強調しているが、依然として一般的なディープハウスよりは深刻さ控えめである。 プレコーラスまでは普通のk-popガールグループのように高いトップラインを呼び出していたのに、コーラスでいきなりオクターブ急に落としている進行が耳を引き付ける。 普通このような展開は雰囲気を突然厳粛にするが、 ‘Like It Hot’はそのメロディを呼び出すボーカルに若い人々の生気がみなぎっているせいで朧げではなくむしろ明瞭である。ドリームポップやウィスパリングのような要素をよく借用している最近の流行とは微妙に距離がある。バスとコーラスの一部区間でリズムが打たれている気がするが、BPMがもっと速かった'BAZOOKA!' のような曲では感じられなかった欠点になっているため残念である。