雑草日記

公園少女の作品などについてメモ帳です

ミニ5集 ’THE OTHER SIDE OF THE MOON’ アルバム紹介

元記事🔗https://namu.wiki/w/THE%20OTHER%20SIDE%20OF%20THE%20MOON

 

-公園少女(Girls in the Park) 5TH MINI ALBUM

-‘THE OTHER SIDE OF THE MOON'

-独創的な世界観と完成度の高い音楽で沢山のファン達の愛を受けた公園少女が 4集'the Keys’のタイトル曲 ‘BAZOOKA!’ 活動から1年 2ヶ月ぶりに 5TH MINI ALBUM ‘THE OTHER SIDE OF THE MOON’を発売する.

 

今回のアルバムはメンバー達が直接企画や 制作へ多く貢献している. 4集 'the Keys’においてアルバムに参加した公園少女のメンバー‘ミヤ’は今回のアルバムでやはりアルバムカバーと内部アートを描き出し, メインボーカルの ‘ソリョン’と ‘レナ’は 収録曲の作詞に参加した. またタイトル曲 ‘Like It Hot’ではメンバーのほとんどが作詞に意見を出して進行され, 曲紹介とアルバム紹介はリーダー'ソリョン’が直接作成した. 

 

その他にも様々な部分で今回のアルバムはメンバー達の意見が沢山反映されたが,公園少女の世界観を誰よりよく理解しているメンバー達が直接アイデアを出し参加したという点で、今回のメンバー達自身と共にいてくれるファン達 ‘グルー’に向けてより一層意味のあるアルバムになることが予想される.

 

以前の公園少女の各アルバムがそれぞれの物語を表していたなら、 今回のアルバムでは月の向こう側の世界で向かい合った更に異なった公園少女とその内面の姿を通し, もう少し現実に近い彼らの物語を, または現実に生きる私達の物語を紐解く。

 

“The fairytale is over. The reality is not over yet.”

童話は終わったけれど, 現実はまだ終わっていなかった

 

“Maybe it was us.”

もしかしたらそれは私達だったのかもしれない

 

このアルバムのタイトルである‘THE OTHER SIDE OF THE MOON’で言う月の裏側とは 月の向こうの影になった後ろの部分を意味するが他の意味も含まれている。いつもしっかりと夜空を守ってくれる月のイメージとは相反する孤独、傷、 痛みなどの 誰も関心を持たなかった不安定な月の裏面をもまた表す。

今回のアルバムの曲は月の裏側という珍しい主題をメインコンセプトにし、言い表すことの出来なかった 「私」の内面の感情と私の中の数々の 「私」の姿を多様なスタイルと物語で音楽に込めた。

 

今回の公園少女の 5集ミニアルバムタイトル曲 ‘Like It Hot’はうきうきする様なビートに公園少女の音楽特有の夢幻的な歌詞とメロディを上手く盛り込んだ曲であり、リフレインでは穏やかだったビートがハウスビートに急に変わりながら変わっていく雰囲気が魅力的なダンス曲だ。

 

タイトル曲以外にも「過去の私は全て燃やして新しい私でまた生まれよう」という意味を込めた フューチャーベースジャンルのイントロ曲‘Burn’を始めとし

 

ガールグループであまり見られない中性的な感じと既存の公園少女の音楽とははっきりと違っていながらも、夢幻的な雰囲気が印象的であるリズミカルなダンス曲 ‘I Can’t Breathe’、

ファンキーなベースラインに戯画的な歌詞が独特な感じのポップダンス曲 ‘e i e i o’、

現代の多くの人々が抱える 「群衆の中の孤独」という主題を公園少女だけの感性で溶かし出しメンバー達の音色が映えるR&Bトラップジャンルの曲 ‘Starry Night’、

素直で直接的な表現の歌詞が印象的なR&B風のミディアムテンポ曲 ‘I sing (lalala)'まで全6曲が収録されている。

 

以前のアルバムでは収録された事がなかった イントロ曲を始めとし音楽的に新しいスタイルを試み、前とは違った姿を見せるため力を注いだアルバムであるだけに、 今回のアルバムを通し前とは違った色の魅力を完璧に消化した公園少女の音楽的力量と特有のストーリーテリングに出逢うことが出来るだろう。

 

今回のアルバムの収録された曲たちは今話した様な内容の歌詞が続き 「君」という人物が言及されているという事実が分かる。 ここでは「君」は歌を歌っている自分であると同時に、歌を聞いている人を意味する。

 

公園少女は独特な世界観の中で彼らの物語を 音楽で紐解くことによって、 間接的に癒やしや慰めや希望の メッセージを伝えてきた。 

 

今回のアルバムでは月の裏側という主題を活かし 「行ってみることの出来なかった他の世界で会ったまた別の私」に対して物語を通し、これまで見せていなかった新しい公園少女の姿を、彼らの内面の感情についてもうちょっと現実的に音楽で明らかにしながら歌を聞く人達に共感を与え、直接的な癒やし(慰め)のメッセージを伝える。

 

今回のアルバムではこれまで公園少女が見せていた姿ではない 「また別の世界での別の私 」の物語を込めたほど 音楽的部分においてもたくさんの変化を試みており、以前とは違った独特な感じを与える。より一層広がった公園少女の音楽的スペクトラムがどの位 成長するか、同時にどのような多様な色彩を 見せてくれるか楽しみである。